デレク・ハートフィールドの日記

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zoom RSS 祝!連載1周年 連載小説 『 ツチノコの杜を抜けて 』 第10話

<<   作成日時 : 2011/01/16 03:47   >>

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【 第9話までのあらすじ 】
都会から片田舎の集落に引っ越してきた安夫は転校先の小学校に全くなじめず日々疎外感を深めていた。そんなとき安夫は担任の永井先生から始業以来一度も登校してこない次郎の家にプリントや給食を届ける命を受ける。しかし、次郎の家への道のりは決して平坦ではなかった・・・・・。

バックナンバーをまとめて読みたい方はこちら → 第1話 〜 第9話のアーカイブ

【筆者からのお詫び】
一年にわたるご愛読誠にありがとうございます。
さて、この物語の主人公は 「安夫」 です。
第9話から唐突に 「良夫」 になってしまいましたが、これは誤りです。
読者からの突っ込みも特に無かったのでスルーしようかと思ったのですが、とりあえずここに訂正し、お詫び申し上げます。第9話、ならびに第8話までのあらすじでの誤表記は敢えてそのままにしておきます。

第10話 『 To the other side 』

水たまりに仰向けに倒れた安夫の視界には青いとしか言いようのない青空が広がっていた。
それは、あたかもそのときの安夫の心情を映す鏡のようであった。虚無である。
用水路に一歩踏み出したあのとき、まさに安夫は何かの 「向こう側」 に一歩踏み出したのだ。そして背中で水を割ったいま、完全に何かをブレイクスルーし、虚無に到達した。
これまで安夫を苛めていた苦悩の塊が砕け散り、その断片がさらに幾つもの小片になって霧散した。やがて苦悩は取るに足らない瑣末なものとなり、そして虚無の空へと消えて行った。
安夫は体中にあたらしい生気がみなぎっていくのを自覚した。それは自らの体を預けた水たまりを沸騰させ干上がらせるのではないかと思うくらい猛烈な感覚だった。安夫はその感覚を持て余した。マグマのようにとめどなく込み上げてくる活力を抑えきれず、安夫は水たまりで仰向けになったまま宙に咆哮した。

「ぎゃーーーーーーーー!!!」

「だいじょうぶか?」

ふいに安夫の視界を黒い影がさえぎった。

(つづく)






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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
連載1周年おめでとうございます。ついにツチノコの登場でしょうか?!?!次回も楽しみにしています。
☆うずまき猫☆
2011/02/17 13:17
長きにわたる御愛読ありがとうございます。

ツチノコは・・・・・

まだだと思います。
京のコヨーテ
2011/02/17 14:20
はじめまして。
コメントははじめてなんですが、実際には何度もお会いしています。
E・M嬢と同行していたOですが、おわかりになりますでしょうか?
その頃からずいぶん経っていますが、写真の颯爽とした姿に拍手です!
PCの故障ですべてのデータが消え、激変もありで、こちらのブログにもご無沙汰してしまいました。

その間に小説を書いておられたのですね。
これから先が楽しみです。

また、よければ拙ブログにもお出かけくださいね。
師と呼ぶ方に「せよ」と命令されて、一年前からはじめたものの、四苦八苦です。

「京都うっかりほっこり日記」
http://moka41.blog129.fc2.com/
もか
2011/03/03 20:55
わあ、お久しぶりです!
覚えていますとも。
年末かなり久しぶりにEM嬢と会いましたよ。
ほっこり日記拝見しました。
とてもいい感じですね。
「永正亭」の記事にコメントさせて頂きました。
今後ともよろしくお願いします。
京のコヨーテ
2011/03/04 01:08

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